本当はIIDAの見学ツアーとして組みたかったのですが、交通手段が寸断されている状況を考えると
先に担当レベルでの視察が必要なのではないかと考え、急遽、担当二人で行って参りました。

2013年より支援してきた南三陸ミシン工房の新しい工房が2013年12月に竣工致しました。
今まで公民館を借りて布を裁断したり仕分けし、片づけて置場のない生地を手分けして持ち帰り、
仮設住宅の4畳半にあふれかえる家財道具と作業するミシンと在庫の生地を置きながらの暮らしでした。
やっと気兼ねなく皆で集まれる場所、話し合う場所ができました。

数少ない高台の高校のグラウンドに建った4畳半二間の仮設住宅。
ほとんどの方が仮設住宅に暮らしながら一角にミシンを置き立膝で作業をしなければならない方も・・・

新工房は、皆が集まれる場所、仮設住宅で周りに気を遣いながらとは違います。
IIDA JAPAN Chapter 私たちが寄贈したバキュームアイロン台も活躍しており、無くてはならないものになっていました。

高台から望む、津波がくる前の美しい町。

同じ場所からみた、何もかもが流されて緑が宿りつつある現在の町。

子どもの声が響いた小学校も・・・


あまりにも酷い爪痕・・・

最後まで避難を呼びかけた、防災庁舎の骨組みだけがポツンと残されていました・・・
保存するか撤去するか凍結されているとのこと。

この南三陸も、南三陸ミシン工房さんも、ここに暮らす家族も、子どもたちの笑顔も
まだまだこれから!!
現状を風化させないために、IIDAとして、IIDAらしい支援とは?
私たちに何ができるのでしょうか!!!
1、デザインコラボ。
IIDA+南三陸ミシン工房として、規格品をつくる。
例えば、クッション。
規格の大きさ縫製が決まっていて、トリムなどの装飾はオプションでいくつか設定する。
他にメガネやサングラスのケースや、デザイナーが持ちたいペンケースなどを企画する。
2、デザインコラボ商品を広める。
お客様や仕事の仲間などに、南三陸ミシン工房さんの存在や、コラボ商品をアピールする。
知ってもらうことが風化させないひとつの道とも考えます。
3、コラボ商品を通じ、南三陸ミシン工房や東日本大震災後の現状を世界のIIDAや本部にも知ってもらう。
世界に向けての発信がJAPAN chapter としての役割かもしれないと・・・
皆さまのご意見をお聞かせくださいませ。
虹の架け橋をつなぎましょう。
Rainbow Project 担当 : 原口恭子、渡邊あや