先週に引き続き Franceで滞在したホテルについて書きたいと思います。
お付き合いいただけたら うれしいです。
魅力を感じる場所、考えてみると 設えもそうですが、醸し出す雰囲気
、歴史、時間や香り、目に見えない物が相まって作り出す
その場の力や空気感に惹かれるように思います。
今回、モダンなホテルと共に
そんな空気の流れるクラッシックなホテルに泊まってみたいと思いました。
Parisで時々出会うスモーキーな香りのしそうな場所を探して。
沢山有りすぎて 困りました。
[Concorde la Fayette コンコルド・ラ・ファイエット]



Paris到着から2日間滞在したホテル。
ポルト・マイヨー駅に隣接し、ホテルの地階には店舗が並び、
旅の途中の買い物にも とても便利なホテル。
清潔感のあるシンプルでモダンなお部屋。
最上階にあるパノラミック・バーから望む夜景がいい!と聞いて、
ぜひにと思っていましたが、行かずに終わった事が心残りでなりません。
[Le Marceau Bastille ル・マルソー・バスティーユ]


細井さんの写真をお借りしました。
バスティーユの広場からオペラ・バスティーユの横を通り、リヨン通りを歩いて
少し入った所にあるデザインホテル。
お部屋はアーバンとエコロの2種類のテイストでコーディネートされています。
ラウンジ、レストランとギャラリーがひとつの空間に配置され、
訪れた人はコンテンポラリーアートを楽しめます。
夕方、ホテルに戻って、皆でラウンジに集まっていると
受付のムッシューがテーブルに大きな燭台を持って来てくれました。
人の集まる所に灯、ステキ。
マレらしい特徴を持ち、親切なスタッフ、
距離が近く感じられるのも 居心地がよいですね。
ホテルの近くには 高架橋を利用したおしゃれなお店が並びます。
「Le bouheur des dames」 女性の幸せ という名のクロスステッチ刺繍のお店、
中に入るとなかなか出て来られません。
[Hotel Moliere オテル・モリエール]

モリエールの噴水 この先にホテルが有ります。





オペラ通りとパレ・ロワイヤルの間、モリエール通りに位置する1840年から続くホテル。
同じ通り沿いに郵便局、少し歩けばモノプリ、メトロやサント・ノレ通り、
とても便利な立地で 宿泊料金が手頃です。
この環境を考えると お部屋によっては床が軋むのも、鍵が開けにくいのも、
一部のスタッフの愛想がないところも許せてしまいます。
媚びないところもFrance。
近年、改装され、ラウンジには劇作家モリエールの像や絵が飾られていました。
宿泊した2人部屋はゆったりめ、バゲッジ2つ余裕で広げられます。
壁にはトワル・ドゥ・ジュイやストライプの生地が使われていました。
個人の旅行に良さそうです。
[Hotel Cour du Corbeau-MGallery Collection
オテル・クール・デュ・コルボー・Mギャラリーコレクション]

ストラスブールの街。
街を囲むイル川の外に ホテルは位置します。

ホテルの前には小学校やおもちゃの工房、 ほのぼのとした光景。

ファサード



建物の中庭側。

格子窓から観た中庭の風景。


ラウンジ





部屋

アルザスの赤

クローゼット、収納棚の扉を開けると中はピンク。女子のテンション上がります。

ベッドサイドテーブルには 当日のお天気情報。うれしい心遣い。
ここは泊まってみたかったホテル。
16世紀から年月を掛けて拡張されてきた建物。2007~2009年に大改装して2010年2月にOPEN。
Mギャラリーは他にも魅力的なホテルを展開しているようです。
土地に根ざしたホテル、このアルザスらしい建物は昔のまま残す試みがなされ、
修復と維持する事がどれだけ大変な事か。
建物の手すりは既存に合うよう再現され、基礎は樹脂を充填して補強、
床の石貼りは 当時に基づき正確に配置されたそうです。
設備は使いやすく、
各室のインテリアは現代に合ったクラッシックな設え、
昔の梁や柱を残したり、ハーフティンバーのお部屋も有るようです。
建物とお部屋の調和が とても興味深い。
入口の赤い扉はアルザス独特の色を再現したとか。
私たちの部屋の格子窓から中庭越しに趣の有る建物が観えて素敵でした。
スタッフも親切、楽しめるホテルです。
併設のレストランで食事をするマダムたちが またかっこいいのでした。
[Relais Christine ルレ・クリスティーヌ]



入口と中庭

ラウンジ






部屋


石造りのレストラン
サン・ジェルマン・デ・プレの魅力的なお店が建ち並ぶ界隈、
そこを通り過ぎた辺に位置するホテル。
もとは修道院の敷地だったそうです。門を潜り 中庭を通って入口へ。
ラウンジは上品な重厚感のある設え。お部屋はそれぞれ異なるインテリア。
私たちが泊まったお部屋は シノワズリのジュイの壁に
こっくりとした紫色のファブリックとチョコレート色の木が使われていました。
照明は ほの暗く、お部屋に漂う雰囲気が素敵、
美味しそうなマカロンとスモーキーなフレグランスが迎えてくれました。
レストランは修道院の面影を残す アーチ型天井、石造りの暖炉の有る空間です。
高桑さんとお昼を食べに出かける際、
ラウンジを通ると片隅のソファに 白髪のご年配のカップルが座っているのを見かけました。
ムッシューはマダムの肩を抱いて 言葉もなく ぴったり寄り添うふたり。
高桑さんが 昼食と買い物を済ませてホテルに戻られると
おふたりはそのまま同じ様子で座っていらっしゃったそうです。
ホテルにはドラマがあるのですね。アムールの国 France!
[Scribe スクリーブ]

エントランス

ラウンジ


部屋
オペラ・ガルニエの近く、スクリーブ通りに面するホテル。
今回Parisデビューの母が迷っても帰れそうな立地と安心感の有るホテルを選びました。
観光や買物で疲れても すぐにホテルに戻れるは とても便利ですね。
ホテルのコンシェルジュや併設のサロン・ド・テには
日本語を話すスタッフがいるので 不慣れでも安心です。
ゆったりした広さのシンプルだけど品のあるお部屋。
ベッドは今まで宿泊したホテルの中で
一番寝心地が良くてフカフカ、疲れた体を支えてくれます。
メーカーを調べなかった事が残念。
アメニティーは質の高い物が使われていて
サービスが充実しているように思いました。
スタッフ皆さん 笑顔であたたかでした。レストランのスタッフはもうステキ・・・。
今回いくつかのホテルに泊まって、土地(地域や区)、ホテルの考えによって
さまざまな個性が有って、
設えと共に歴史、その場の空気感や人の作り出すサービスが相まって
そのホテルの特徴を作っている事を深く感じました。
滞在者はその魅力のどこかに癒され 寛ぎを感じたり、
旅の思い出として持ち帰るのかもしれないですね。
Parisのもうひとつの思い出、


シテ島のノートルダム・カテドラル この扉の奥に多くの方が集まられたそうです。
藤井さんのご紹介で 版画家の田中京子さんのご自宅にうかがう機会に恵まれました.
マレの趣の有るアパルトマンには沢山の絵が置かれています。
お話の中で、 震災後、Franceでは日本より厳しい報道がなされ、それを目にしながら
日本を見つめて落ち込んでいたそうです。
その後、何かしたいという祖国を思う気持ちから描いた版画
「Plein d‘espoir 希望がいっぱい」
を描いて支援をされているそうです。
私たちも絵を購入しました。
持ち帰った花の絵は部屋の目線の置き場になっていて、時々励まされています。
七月のセミナーで少し販売されると思います。
Parisで過ごした数日は人の力や温かさは 何かを動かす事を感じた機会でも有りました。
震災の後、 ノートルダム寺院に多くの方が東北の方々に祈りを捧げに集まられたそうです。
遠い国から支援や祈りを捧げて下さる事、心強く 感謝いたします。
また行きたくなってきました。
拙い文章、長い間お読み下さり ありがとうございました。
小林
ホテルとは・・・高桑さんに気付かされました。
Parisのホテル、いつかムッシューと共に訪れたいと思います。
今度パリに行ったら、泊まりたいホテルばかりでした。
もう、すっかりブログ慣れましたね。
余裕が感じられましたよ(^○^)
はじめてのブログで投稿できず ご迷惑おかけしました。投稿失敗した時に 夜中、頭がフリーズしてどうしようかと思いました。
なんとか書けたのは眞柄さんに教えていただいたおかげです。 次回ブログのセミナー出まーす。
すてきなレポート、ありがとうございます。私が通い詰めた、いまだ貧しい「パリ」の変貌ぶりを拝見できて、嬉しく感じました。これらの情景が、絵空事でなく、日本国民の日常の暮らしを少しでも変えて行けるよう、良いお仕事をなさってくださることこ、ころから念願しております。
コメントいただきましてありがとうございます。
思ってもみない温かなメッセージに感激しております。(高桑さん、眞柄さんからコメントいただいている事を教えていただきました)
松本様の通われた魅力的なParisのお話をお聞きしたい気持ちです。
旅の機会を持てる事に感謝し、観て感じてきた事を自分の出来る範囲で生かしていきたいと思います。ありがとうございました。